Q.膵臓に関する次の記述のうち、間違っているものはどれか?
《解説》
膵臓は、胃の後ろに位置する細長い臓器です。
膵臓には膵液を分泌する外分泌腺と、血糖値を調節するインスリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌する内分泌腺とがあります。
膵液は、膵管を通って十二指腸に分泌され、弱アルカリ性をしていて胃で酸性となった内容物を中和するのに重要です。
また、膵液は炭水化物、蛋白質、脂質のそれぞれを分解する酵素を分泌しています。
それぞれ炭水化物(デンプン)はアミロプリン(膵液アミラーゼ)、蛋白質はトリプシノーゲン、脂質はリパーゼを覚えておきましょう。
インスリンやグルカゴンなどのホルモンは、球状に小さな細胞の集塊が無数に散らばっているランゲルハンス島と呼ばれるところから分泌されます。
インスリンやグルカゴンは血糖値をコントロールするのに重要なホルモンです。
グルカゴンは血糖値を上昇させる働きがあり、インスリンは血糖値を低下させる働きがあります。
インスリンは、ホルモンの中で唯一血糖値を低下させる働きがあり、何らかの原因でインスリンの分泌が低下すると糖尿病になります。